独自動車大手のBMWは16日、スウェーデンの新興企業ノースボルトとリチウムイオン電池セルの調達について長期契約を締結したと発表した。ノースボルトは、スウェーデン北部のシェレフテオに建設中の工場で2024年からバッテリーセルの生産を開始する。
BMWは現在、中国のリチウムイオン電池大手コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)と韓国のサムスン電子の子会社であるサムスンSDIの2社からバッテリーセルを調達している。ノースボルトはBMWのバッテリーセルの調達において3社目の取引先となる。
BMWは電気自動車の生産における持続可能性(サスティナビリティ)を重視しており、ノースボルトとの取引においては、ノースボルトがスウェーデン工場で生産する電池セルには、風力発電および水力発電による再生可能エネルギーを100%使用することを条件とした。
BMWはこのほか、2021年からは第5世代目となる同社の電気駆動システムに希少金属(レアアース)を使用しないなどの取り組みも実施している。