欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は7月22日、米グーグル系の自動運転システム開発会社ウェイモとの提携を拡大することで合意したと発表した。ウェイモはFCAの配送用小型商用車に自動運転システムを独占的に供給する。FCAの全車両を対象とする「レベル4」の自動運転車の共同開発を進めることでも合意した。
配送用小型商用車の提携では、第1弾として「ラム・プロマスター」にウェイモの自動運転システムを搭載することを目指す。レベル4(限定エリア内での完全自動運転)の自動運転車では、ウェイモが共同開発の独占パートナーとなる。
両社は16年に提携。FCAがミニバン「パシフィカ」をウェイモの自動運転実験用に提供し、開発に協力してきた。ウェイモの自動運転車を使った公共交通サービス事業にもパシフィカが利用されている。
FCAは自動運転商用車の開発で米オーロラと19年から提携しているが、ウェイモとの提携拡大に伴い、契約が打ち切られる見込みだ。