独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8月3日、ガーナのアキュラで自動車組み立て工場の開所式を行った。サブサハラ・アフリカ地域(サハラ砂漠より南の地域)では、南アフリカ、ケニア、ナイジェリア、ルアンダに次いで5カ国目の組み立て工場となる。
ガーナでの生産は、同国で2005年からVW車の輸入販売を引き受けているユニバーサル・モーターズが受注した。ユニバーサル・モーターズの組み立て工場の生産能力は年最大5,000台。部品(モジュール)を輸入して最終組み立てするセミノックダウン(SKD)方式で生産する。同工場では、「ティグアン」、「テラモント」、「パサート」、「ポロ」、「アマロック」を生産する予定。
ガーナの組み立て工場は、VWが2年前に同国政府と締結した趣意書の計画を実現したもの。VWは2018年8月、ガーナとナイジェリアにそれぞれ新しい組立工場を建設すると発表。ドイツのアンゲラ・メルケル首相のアフリカ諸国訪問に合わせて、両国政府と趣意書を締結していた。