ノルウェーのエルケム、グラファイト工場の建設を計画

ノルウェーの素材メーカー、エルケムは19日、ノルウェーのヘロヤ工業団地にバッテリー用グラファイト(黒鉛)の大型工場を建設する計画を発表した。同社は現在、ノルウェーのクリスティアンサンに試験工場を建設しており、2021年に操業を開始する計画。同工場での知見を踏まえ、2021年に大型工場の建設について最終決定する予定。

グラファイトはリチウムイオン電池のアノードの材料として使用されており、バッテリー重量の約10%を占めている。大型工場では、再生可能エネルギーを使用して生産工程における二酸化炭素(CO2)排出量を低減する計画。

車両の電動化やエネルギーを貯蔵するための充電池の普及により、バッテリー用部材の需要は拡大する見通し。グラファイトの需要については、2030年までに現在比で10倍以上に拡大すると予想されている。

エルケムは電池用にこのほか、バッテリーパック用のシリコンや、電子部品やケーブルを保護するためシリコンを供給している。

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