ドイツ機械工業連盟(VDMA)は5月28日、会員企業730社を対象に26~27日の2日間、実施したアンケート調査の結果を発表した。それによると、「新型コロナウイルス流行の影響を受けている」との回答は98%に達し、5月上旬の91%から7ポイント上昇。3月中旬の初回調査(同60%)からは38ポイントも拡大した。「受注が大きく減少している」企業は前回調査の3分の1強から40%強へと増えており、VDMAのチーフエコノミストは「需要サイドが依然として極めて厳しい状況にある」と述べた。
VDMAは新型コロナが経済に大きな影響をもたらすようになったことを受けて、3月中旬に第1回目の調査を実施した。今回は5回目となる。
初回調査ではサプライチェーンに支障が生じている企業が多く、「深刻な支障」ないし「大きな支障」があるとの回答は計44%に達した。その後4月中旬の第3回調査(47%)まで増加が続いたものの、5月上旬の第4回調査では39%へと減少。今回はさらに18%まで低下した。部品供給面の問題は着実に改善している。
資金繰りについても安定している企業が多く、資金繰りに「問題がない」ないし「ほとんど問題がない」企業は計71%に達した。これまで十分な資金を蓄えてきた企業が多いことがうかがわれる。