独ポルシェ、合成燃料の開発に注力

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェは2日、合成燃料(eフューエル)の開発に注力する方針を発表した。ポルシェのミヒャエル・シュタイナー開発担当取締役は理由として、自動車業界では当面、内燃エンジン車が主流であり続ける見通しであるほか、既存の保有車でも持続可能性を確保できるため、と説明している。

合成燃料の開発チームが、提携先を探しており、パイロットプラントを建設したり、総合的なプロセスが機能し、商用化できることを実証するための取り組みを共同で実施したりする計画。また、ポルシェは、新しい合成燃料が高性能エンジンでも機能するよう、仕様決定にも関与していく意向を示している。

シュタイナー取締役はこのほか、手間をかけて合成燃料を生産するよりも、再生可能エネルギーを直接、電気自動車に充電したほうが効率がよいという指摘に理解を示す一方で、再生可能エネルギーの余剰電力を利用できれば持続可能性はさらに高まる、との見解を示している。

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