トヨタ自動車のポーランド子会社トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)は3日、南西部のイェルチ・ラスコヴィツェにある工場でハイブリッド車(HV)対応の新世代1.5リットル3気筒ガソリンエンジンの生産を開始した。同工場では昨年9月からHV対応2リットル・ガソリンエンジンを生産しており、生産能力は2機種合わせて年間31万2,000基に拡大する。
トヨタは近年、ポーランドをハイブリッド・パワートレイン・コンポーネントの重要な欧州生産拠点として位置付けている。南西部のヴァウブジフ工場では2018年から1.8リットルエンジン用の電気式無段変速機「e-CVT1.8」を生産しているが、来年、新たに1.5リットルエンジン用「e-CVT1.5」の生産を開始する。
イェルチ・ラスコヴィツェ工場では、HV対応新型エンジン2機種の鋳造から加工、組み立てまでの体制整備に7億7,000万ズロチ(1億7,400万ユーロ)を投資した。ヴァウブジフ工場の投資額は5億7,800万ズロチ(1億3,100万ユーロ)で、「e-CVT」2機種をそれぞれ年間17万5,000基生産する計画だ。