AGCは7月28日、イタリアのバイオ医薬品会社モレキュラー・メディスンの買収が決まったと発表した。イタリアのバイオ医薬品子会社AGCバイオロジクスを通じて実施していた株式公開買い付け(TOB)で、これまでに株式の約93%を取得。子会社化することが確定した。
モレキュラー・メディスンは遺伝子・細胞治療薬の製造・開発受託(CDMO)を手がける企業。ミラノ証券取引所に上場している。2019年の売上高は3,630万ユーロ。
AGCはバイオ医薬品のCDMOを含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつとしており、事業強化のためモレキュラー買収を決定。6月1日にTOBを開始した。1株当たりの買い取り価格は0.518ユーロ。期限の24日までに株式の93.23%に相当する約4億3,208万株を確保した。TOBの期限を延長し、残る株式も取得する方針だ。全株式を取得した場合の買収額は2億4,000万ユーロに上る。