英金融大手HSBCホールディングスが3日に発表した2020年1~6月期(上半期)決算の純利益は19億7,700万ドルとなり、前年同期の85億700万ドルから77%減少した。新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化に対応し、貸倒引当金を大幅に積み増したことが響き、大幅減益となった。
同期に計上した貸倒引当金は68億5,800万ドル。前年同期の6倍の規模だ。さらに、売上高に相当する経常収益がコロナ禍の影響で9%減の267億4,500万ドルに縮小し、利益を押し下げた。
HSBCは20年通期の貸倒引当金が80億~130億ドルに膨らむと予想。当初の予測の70~110億ドルから引き上げた。