富士フイルム、米社から英向けコロナワクチンの原薬生産受託

富士フイルムは17日、米バイオ医薬品企業ノババックスが英国政府に供給する予定の新型コロナウイルス用ワクチンの原薬の製造を受託したと発表した。バイオ医薬品子会社のフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)が英国の拠点で生産する。

受託生産するのはノババックスが開発している「NVX-CoV2373」と呼ばれるコロナ用ワクチンの原薬。NVX-CoV2373は英、米などで今秋から第3相試験(最終段階の臨床試験)が開始される予定で、英政府は14日に6,000万回分を調達すると発表していた。

FDB は英拠点で原薬を2021年初めから生産する計画。同拠点では年最大1億8,000万回分の原薬を製造する能力があるため、英国以外への供給も可能となる。

FDBはバイオ医薬品の開発・受託生産を手がける企業。ノババックスからは7月、米国で実施されるNVX-CoV2373の第3相試験に向けた原薬生産も受託し、すでに米ノースカロライナ州の拠点で製造を開始している。

上部へスクロール