ドイツ連邦統計局が19日発表した製造業の6月末時点の受注残高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を1.4%上回った。増加は2月以来で、4カ月ぶり。国内受注の残高が5.2%増と大きく伸び、全体を強く押し上げた。国外は0.3%減少した。6月の受注残高は新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の2月に比べると1.3%低い水準にある。
部門別では中間財が前月比で0.2%、投資財が1.9%増加した。消費財は0.9%減少。2カ月ぶりに落ち込んだ。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は6.1カ月で、前月の6.0カ月からやや拡大した。拡大は3カ月連続。投資財で8.5カ月から8.7カ月、中間財で2.9カ月から3.0カ月へと増えた。消費財は2.4カ月から2.3カ月へと縮小した。