景気を大幅に悪化させている新型コロナウイルス感染症の流行が自転車販売店の強力な追い風になっている。消費者の多くが感染予防の一環として公共交通機関の利用を避け、自転車を利用するようになったためだ。Ifo経済研究所が実施した企業アンケート調査では、現状を「良い」とする回答の割合から「悪い」の割合を引いた数(DI)が自転車販売店で95ポイントに達し、理論的な可能な最高の100ポイントに迫る水準となった。
このほか、ホームセンター(同83.1ポイント)、食品・嗜好品店(62.8ポイント)、家具販売店(40.7ポイント)、パソコン販売店(33.3ポイント)、娯楽家電販売店(29.7ポイント)で現状への満足度が高い。巣ごもり消費と在宅勤務がプラスに働いている。
一方、革製品・鞄販売店はマイナス85.0ポイント、衣料品・靴販売店はマイナス60.9ポイントと悲観的な回答が圧倒的に多かった。自動車販売店もマイナス37.0ポイントと振るわない。