中国向けの上期豚肉輸出が2倍以上に

ドイツ連邦統計局は16日、中国向けの豚肉の輸出量が上半期は87万700トンとなり、前年同期比で2倍以上に拡大したことを明らかにした。輸出量全体に占める割合は前年同期比12.9%から26.8%へと拡大。イタリア(シェアが18.0%から15.2%に低下)を抜いて最大の仕向け先国となった。

中国向けが急増した背景には、同国でアフリカ豚熱が流行し、養豚数が大幅に減ったことがある。ただ、ドイツでアフリカ豚熱の感染が10日に初確認され、中国がドイツ産の輸入を停止したことから、下半期は同国への輸出が減少する見通しだ。

中国が豚肉を世界から大量に買い付けていることを受けて、ドイツでは豚肉の出荷、輸入、輸出価格が昨年12月に過去最高を記録。同月の価格は前年同月を出荷で41.5%、輸入で46.0%、輸出で37.1%上回った。

小売価格も上昇した。最新の統計である8月の数値をみると、前年同月に比べ8.6%高くなっている。

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