英JLR、7-9月販売は11.9%減・前四半期比ではプラスに

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が5日発表した7-9月期(第2四半期)の世界新車販売は前年同期比11.9%減の11万3,569台となったものの、コロナ危機による落ち込みが大きかった前四半期(4-6月期)から53.3%増加した。中国市場は前年同期、前四半期の双方でプラスとなった。

7-9月期の販売台数をブランド別にみると、ジャガーが26.7%減の2万7,347台、ランドローバーは5.9%減の8万6,222台だった。

中国以外の地域別販売台数を前年同期比でみると、北米(15.8%減)、英国(2.9%減)、大陸欧州(19.8%減)、その他(30.3%減)といずれもコロナ前の水準には回復していない。一方、前四半期比では英国の231.6%増をはじめ、大陸欧州(78.8%増)、北米(21.3%増)、その他(35.1%増)で力強い回復傾向がうかがえる。好調の中国市場は前年同期比で3.7%増、前四半期比で14.6%の増加となった。

同社は需要の増加に対応するため、新型コロナの感染拡大を受けて生産体制を縮小していた英国のソリフルとヘイルウッド、スロバキア・ニトラの完成車工場、英ウルバーハンプトンのエンジンセンターで2シフト制に戻している。

同社はまた、電動モデルのラインアップを拡充する計画に変更がないこと明言。現在、それぞれ7機種展開しているプラグインハイブリッド(PHV)モデルとマイルドハイブリッド(MHV)モデルを年内にさらにPHVモデルで1機種、MHVモデルで4機種を追加投入するとした。

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