独トレーラー製造大手のシュミッツ・カーゴブルはこのほど、同社の「S.KOボックスボディ」トレーラーが革新的なトレーラー技術を顕彰する「トレーラーイノベーション2021」の「環境賞」を受賞したと発表した。同トレーラーは冷却装置に独自開発の「S.CUe」システムを搭載。車軸に設置した電子制御発電モーターの給電技術により従来のディーゼル発電方式と比べCO2排出量の大幅な低減に成功した。ブレーキ回生システムも装備し、バッテリーはランディングギアに装着している。
「トレーラーイノベーション」は隔年開催。審査員は欧州の16の輸送業界誌のジャーナリストで構成される。カーゴブルは今回、遠隔操作が可能な「トレイラーコネクト」のドアロックシステムでも「安全」カテゴリーで2位となったほか、熱こもりを少なくする送風システム「S.KOクールスマート」が「部品」カテゴリーで3位、けん引用ドーリーを介して2台のカーテンサイダー・セミトレーラーを接続する「エコ・デュオ」輸送方式が「コンセプト」カテゴリーで3位に入賞した。