独鉄道設備業界団体VDBが20日発表した加盟企業の1-6月期(上半期)の新規受注高は75億ユーロとなり、前年同期を6.3%下回った。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて国外受注が36.1%減の23億ユーロへと大きく後退し、足を強く引っ張った。国内は同18.2%増の52億ユーロへと拡大した。
国外受注減少の理由としてVDAは◇鉄道プロジェクトへの公的投資が撤回・先送りされている◇受注獲得に欠かせない現地での商談を行えなかった――を挙げた。
部門別では車両の受注が14.5%減の53億ユーロと振るわなかった。インフラは22.2%増の22億ユーロと好調だった。
1-6期の加盟企業の売上高は5.1%増の64億ユーロとなり、上半期の最高を記録した。過去2年間に獲得した新規受注が多いことが背景にある。国内売上高が18.2%増の39億ユーロ、国外が同38.9%増の25億ユーロへと伸びた。部門別では車両が25.7%増の44億ユーロ、インフラが25.0%増の20億ユーロだった。