独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した9月の国内粗鋼生産高は301万8,000トンとなり、新型コロナ危機が深刻化した4月以降で初めて300万トンを超えた。ただ、前年同月を9.7%下回っており、水準自体は依然として低い。
電炉鋼が2.0%増の110万6,000トンへと拡大し、全体を押し上げた。高炉鋼は15.4%減の191万2,000トンと振るわなかった。銑鉄は11.0%減の180万トン、熱間圧延鋼材は6.3%減の267万7,000トンだった。
1-9月期の粗鋼生産高は2,572万8,000トンで、前年同期を15.7%割り込んだ。高炉鋼が19.4%減の1,736万トン、電炉鋼が7.3%減の846万8,000トンとともに縮小している。銑鉄は18.3%減の1,606万4,000トン、熱間圧延鋼材は14.8%減の2,254万2,000トンだった。