10万人当たりの7日間の感染者数50人を突破

ドイツの新型コロナウイルス新規感染者数が50人を初めて超え危険水準に達したことが、ロベルト・コッホ研究所(RKI)の発表で分かった。全国404地域(郡と特別市)の3分の1が危険地域となっており、RKIは市民に社会的距離、マスク着用、衛生ルールの順守と室内のこまめな換気を呼び掛けた。

同国は人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数が50人を超えた地域を「危険地域」に指定し、感染防止策の強化を義務付けている。50人を超えると感染ルートの追跡と遮断が難しくなり、感染状況を制御できなくなる恐れがあるためだ。

21日0時までにRKIが把握したデータによると、同国全体の人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数は51.3人に達し、前日の48.6人から拡大した。16州のうちベルリン(92.6人)、ブレーメン(82.6人)、ヘッセン(69.9人)、ノルトライン・ヴェストファーレン(67.0人)、ザールラント(58.5人)、バイエルン(55.0人)の6州で危険水準に達している。ハンブルクは46.1人となっているものの、同州当局は21日、58.9人に達したことを明らかにしている。RKIの数値が低いのは、RKIに感染情報を遅れて伝達する保健当局があるため。

ドイツの新規感染者数は17日には7,830となり、3日連続で過去最高を更新した。21日は7,595人とこれを下回るものの、これまでで2番目に高い数値となっている。

人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い地域は同国南部のベルヒテスガーデン郡で262.4人に達した。すでに外出制限や学校閉鎖などの措置が取られている。北部のデルメンホルスト市も205.0人と200人を超えている。

約30の地域が21日時点で同100人超となっている。主要都市ではフランクフルト(124.4人)、ケルン(104.5人)が該当する。デュッセルドルフは81.0人、シュツットガルトは80.2人、ミュンヘンは75.3人。

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