6月に経営破たんした独金融サービス大手ワイヤーカード(アッシュハイム)は22日、北米子会社ワイヤーカード・ノース・アメリカを米決済サービス大手シンカペイ(Syncapay)に売却したと発表した。同子会社はワイヤーカードの主要な海外資産の1つ。管財人は「この取引により債権者の利益に最もよくかなった形で、ワイヤーカードの資産管理の重要な目標の1つを達成した」と述べた。売却額は明らかにしていない。
ワイヤーカード・ノース・アメリカはプリペイドカードの有力企業。ワイヤーカードは同社を米金融大手シティから2016年に買収していた。
シンカペイは複数の投資会社が出資する企業で、経営再建に特化した投資大手センターブリッジが過半数資本を持っている。今回の買収資金はセンターブリッジが提供した。