独保険4位のタランクス(ハノーバー)は22日、イタリアの損保会社アミッシマ・アッシクラツィオーニを買収することで合意したと発表した。損保事業とイタリアでのプレゼンスを強化する狙い。現地子会社HDIアッシクラツィオーニを通して完全子会社化する。買収金額は非公開。ロイター通信が金融業界の情報として報じたところによると2億ユーロ強。当局の承認を経て買収手続きが来年1-3月期(第1四半期)に完了すると見込んでいる。
アミッシマ・アッシクラツィオーニは伊保険大手アミッシマ・ホールディングの子会社で、アミッシマ・ホールディングとともに投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの傘下企業となっている。保険料収入は2億9,300万ユーロ、従業員数は約300人。
HDIアッシクラツィオーニは従業員数が約400人。保険料収入は約17億ユーロで、内訳は生保が約13億ユーロ、損保が約4億ユーロとなっている。アミッシマ・アッシクラツィオーニの買収により、保険料収入は約20億ユーロに拡大し、伊保険市場で現在の17位から11位に浮上する見通しだ。中期的にトップ10入りを目指す。