ドイツのオートバイ市場が好調だ。独自動二輪工業会(IVM)によると、2020年1~9月の新車登録は18万2,254台となり、前年同期に比べ21.52%増加した。販売増加の背景には、2019年12月31日付で発効した運転免許規制の改定により、一定の条件を満たせば小型オートバイの運転が可能になったことや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、自転車と並び、オートバイを移動手段に選ぶ人が増えていることがある。
ドイツでは、運転免許規制の改定により、25歳以上の普通運転免許(クラスB)を5年以上、保有しているドライバーが一定時間以上の学科・技能教習を受けると、気筒容量125立法センチメートル(cm3)、出力11キロワット(kW)までの小型オートバイ(電動オートバイも含む)を運転できるようになった。
独連邦陸運局(KBA)によると、新規定による運転許可の申請は2020年1月1日~6月30日までの半年間で2万6,898件となった。申請件数のうち男性が全体の82%を占めており、年齢層別では45~60歳が最も多かった。
IVMによると、2020年1~9月の新車登録のうち、125cm3までの小型オートバイは前年同期比67.05%増の約3万台、125cm3までのスクーターは前年同期比90.79%増の約2万6,000台に拡大している。