9月輸入物価4.3%低下、エネルギー除くと下落幅は1.3%に

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した9月の輸入物価指数は前年同月比で4.3%低下し、下げ幅は前月の0.3ポイント上回った。エネルギーの低下率が前月の26.2%から29.7%へと膨らんだことが響いた格好で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が1.3%にとどまった。

エネルギーでは石油製品が39.3%、原油が32.5%、石炭が25.2%、天然ガスが17.1%低下。電力は24.9%上昇した。

原油の輸入価格は昨年12月から4月にかけて計68.7%下落した。その後は8月まで上昇が続いたものの、9月は前月比5.8%減と再び下落した。

中間財は前年同月比で2.5%下落した。下げ幅はリグニン・セルロース(-13.8%)、樹脂(-8.2%)、鉄鉱石(-7.3%)、電子部品(-6.2%)で大きかった。貴金属は22.6%上昇した。

投資財は1.0%低下した。これまでに引き続きタブレットPC(-6.1%)、スマートフォン(-5.1%)で下落幅が大きい。自動車・自動車エンジンは1.1%上昇した。

耐久消費財はマイナス1.1%。

非耐久消費財は0.3%低下した。豚肉が17.7%、家禽肉が11.9%下落したのに対し、動植物性油脂は5.1%上昇した。

農産物はプラス2.8%となり、計6部門のなかで唯一、上昇した。かんきつ類が14.8%、リンゴが11.8%、コーヒー生豆が10.1%の幅でアップ。アーモンドは32.8%、家畜用豚は28.1%、トマトは9.0%下がった。

輸入物価は前月比ではプラス0.3%となり、5カ月連続で上昇した。

9月の輸出物価指数は前年同月比マイナス1.1%となり、7カ月連続で落ち込んだ。前月比は0.1%増となり、8カ月ぶりに上昇した。

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