ダイムラーの商用車子会社ダイムラー・トラック(シュツットガルト)は10月30日、自動運転分野の米スタートアップ企業ルミナー・テクノロジーズと戦略協業すると発表した。特定の場所での操作をシステムがすべて引き受ける「レベル4」(米自動車技術協会=SAEの定義)の自動運転トラックを市場投入することが狙い。ダイムラーはルミナーの過半数未満株を取得する。
ルミナーは光を用いた測定技術であるライダー(Lidar)センサーとソフトウエアを自動運転向けに開発する有力企業で、世界の自動車メーカー主要10社のうち7社と協業している。2012年の設立で、従業員数は350人。米パロアルト、オーランド、コロラド・スプリングズ、デトロイトおよび独ミュンヘンに拠点を置く。
ダイムラーは昨年子会社化した自動運転用ソフト開発の米トーク・ロボティクスとともにルミナーと協業。まずは米国の高速道路で走行できるレベル4のトラックを市場投入する意向だ。