昭和電工マテリアルズは2日、独子会社ミナリス・リジェナレイティブ・メディスンに約42億7,000万円を投じ、新工場を建設すると発表した。再生医療等製品の今後の需要拡大を見据えた措置で、横浜サイトにも約25億円を投資して生産能力を引き上げる。
再生医療はけがや病気で損傷した組織・臓器および免疫の機能を回復させるため、体外で培養するなどした細胞を体内に移植する治療法。がん免疫療法や体性幹細胞、iPS細胞などを用いた治療法がある。近年、特にがん免疫療法、体性幹細胞を用いた治療法の臨床応用例が急増している。
昭和電工マテリアルズグループは、米国3カ所、日本1カ所(横浜)、欧州1カ所(独オットブルン)の計5カ所の製造拠点を中心に、再生医療等製品の受託製造事業を展開。顧客の製薬会社に製品をグローバル供給できる体制を確立している。
ミナリスは現在、独南部のオットブルンに工場を持つ。昭和電工マテリアルズは同工場の近隣に約6,650平方メートルの新工場を建設し、2023年初頭に稼働を開始する。