メルク―コロナ検査キットの生産で米社と協業―

ライフサイエンス大手の独メルク(ダルムシュタット)は10月29日、米バイオ企業マンモス・バイオサイエンシズと協業すると発表した。マンモスが開発している新型コロナウイルス用感染検査キットを受託生産する。

マンモスはクリスパーと呼ばれる反復クラスターをベースとする検査キットを開発している。8時間で約1,500件もの検査を行える一方で、検査の精度は最も信頼性の高いPCR検査に匹敵する。このため同社の検査キットを採用することで、臨床検査機関は検査能力を大幅に拡大できる。

マンモスは同キットの緊急使用許可(EUA)を年内にも米食品医薬品局(FDA)に申請する予定。メルクはFDAの承認後、米ミズーリ州セントルイスにある拠点で生産を開始する。

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