いすゞとボルボ、商用車分野で戦略提携

いすゞ(東京都品川区)は10月30日、スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループと商用車分野における戦略提携について基本契約を正式に締結したと発表した。両社は昨年12月、覚書を交わしていた。中・小型トラックを得意とするいすゞと大型トラックを得意とするボルボ・グループのそれぞれの強みを生かすとともに、協力による規模のメリットを活用し、相乗効果を生み出していく。また、両社は、商用車における既存技術および先進技術の開発で協力していく。

今回の契約では、いすゞによるボルボ・グループ傘下のUDトラックスの事業取得についても合意した。当該手続きは、当局の認可を得て、2021年上半期に完了する予定。

いすゞとUDトラックスは、ボルボ・グループの技術も活用し、日本およびアジア市場向けの大型トラック用プラットフォームを共同開発する。先進技術では、商用車の自動運転、コネクテッド、電動化などの技術開発を加速する。具体的には、2022年以降、UDトラックスの一部の車型をいすゞと共有する。ボルボ・グループは事業譲渡後も当面の間、部品供給などにより、UDトラックスの円滑な事業継続を支援する。

また、いすゞとボルボ・グループは、都市型物流への対応として、いすゞが得意とする中・小型トラックでの協業を進める。さらに、部材調達においても協力し、スケールメリットを生かしていく。

戦略提携を進めるため、いすゞとボルボ・グループは、両社の最高経営責任者(CEO)、社長、役員によるアライアンスボードを設置し、日本とスウェーデンの両国にアライアンス・オフィスを置く。

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