ロシア連邦議会は3日、ユーラシア経済連合(EEU)とセルビアとの自由貿易協定(FTA)締結を批准した。セルビア国営通信社タンジュグが同国貿易省関係者の情報として報じたところによると、年内にEEU加盟5カ国すべてについて批准できる見通しだ。同協定は昨年10月25日にモスクワで調印されたもので、全加盟国が批准してから60日後に発効する。
FTAによると、セルビア製品のEEU圏への非関税輸出枠は紙巻きタバコが2,000トン、ワインが約9万リットル、チーズは牛乳由来が400トン、羊乳・ヤギ乳由来が無制限。果実蒸留酒は全て非関税扱いとなる。
EEUは2015年の発足で、ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アルメニア、キルギスタンが加盟する。セルビアはこれまでロシア、ベラルーシ、カザフスタンと個別にFTAを締結しているが、EEUとFTA協定を結ぶことで新たにアルメニアとキルギスタンへの輸出でも恩恵を受ける。