2020/11/16

EU情報

EUが米独連合とコロナワクチン調達で正式契約、最大3億回分を購入へ

この記事の要約

欧州委員会は11日、EUが米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品会社ビオンテックが共同開発している新型コロナウイルス用ワクチンの調達について、正式契約したと発表した。最大3億回分を購入する。EUによる新型コロナワクチンの正 […]

欧州委員会は11日、EUが米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品会社ビオンテックが共同開発している新型コロナウイルス用ワクチンの調達について、正式契約したと発表した。最大3億回分を購入する。EUによる新型コロナワクチンの正式契約は4件目となる。

ファイザーとビオンテックはメッセンジャーRNA(mRNA)を利用した新型コロナのワクチン開発を進めている。両社は9日、最終段階に当たる第3相の治験で90%を超える有効性を確認したと発表。世界中でコロナ禍終息に向けた朗報として大きく報じられた。9月に両社とワクチン調達で合意していたEUは、この治験結果を受けて正式契約を結んだ。

EUは同ワクチンが欧州医薬品庁(EMA)から承認されれば、まず2億回分を調達する。追加で1億回分を調達する権利を持つ。

EMAは10月初め、同ワクチンについて、感染症の世界的流行などの緊急時に際して必要なワクチンや治療薬の承認手続きを迅速化する制度を適用し、試験データを順次審査する「逐次審査」を開始したと発表していた。ファイザーによると、年内に承認され、EUへの供給を開始する見込み。EU機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)のアンドレア・アモン所長は11日、AFP通信に対して、2021年1~3月期にワクチン接種を開始できるとの見通しを示した。

これまでにEUは英アストラゼネカ、仏サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)の連合、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)傘下のヤンセンファーマと新型コロナワクチン調達で正式契約していた。購入量はアストラゼネカ、ヤンセンファーマが最大4億回分、サノフィ・GSK連合が同3億回分。このほか、米モデルナ、独キュアバックと調達契約の予備的交渉を終えている。