ロベルト・コッホ研究所(RKI)が13日発表したドイツの新型コロナウイルス新規感染者数は2万3,542人となり、7日に記録した過去最高(2万3,399人)を更新した。1週間前の6日に比べると約2,000人の増加。増加のスピードは1週間で倍増していた10月下旬(部分的ロックダウンの再導入を決めた時期)に比べ鈍化しているものの、新規患者数は依然として高い水準が続いている。
人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数は140.4人で、1週間前の126.8人から13.6人増えた。同国では同50人を超えた地域を「危険地域」しており、ドイツは全体としてみると危険地域に相当する格好だ。国内412地域のうち372地域が危険地域となっている。そのうち269地域は100人を超え、250人超も16地域ある。
州レベルでみるとメクレンブルク・フォーポマーン(MV)を除く15州で50人を超えている。16州のうち10州は100人超と極めて多い。MV州は1週間前の48.4人から43.8人に減ったものの、水準はなおも高い。
集中治療ベッドで治療を受ける患者は12日昼時点で3,186人となり、2週間前の10月29日(1,696人)から約90%増加した。人工呼吸器による酸素投与を受けている患者はそのうち1,813人で、56%を占める。集中治療ベッドは全体の23%に当たる6,587床が空いているものの、新規患者数が今後も高い水準で推移するとゆとりがなくなる恐れがある。