ロシア、サハリン島に多目的港を開発

ロシア極東のサハリン州政府はこのほど、サハリン島で多目的ターミナルを持つ貨物港の開発を計画していることを明らかにした。新港は同島中部の太平洋側に位置するマカロフスク地区に整備され、石炭、石油、ガスなどの積出港として活用される。2022年に着工の予定で、完成後は300人を雇用する。

州政府によると、連邦政府が同プロジェクトに40億ルーブル(4,400万ユーロ)を支出する。連邦財務省はすでにコンセッション(運営権売却)契約を承認しており、現在経済発展省との間で調整が行われているもようだ。

サハリン州のリマレンコ知事は、新港は経済の多角化を図り石油産業への依存から脱却しようとする同地域にとって戦略的な意味を持つと指摘。地域の物流の増加につながるほか、クリル諸島(北方領土)への液化天然ガス(LNG)の積み出しも可能になると期待を示した。

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