独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは11月25日、操舵輪の操作量と切り角度を最適化する電動アクティブ・ステアリング(EAS)をはじめとする複数の運転支援機能を追加したと発表した。EASの搭載により、低速で慎重なハンドルさばきが求められる場面でもハンドルが重くならず、ドライバーの負担を軽減できる。また、高速走行における安定性も向上する。
運転支援では、車線維持(LKA)、EAS連動型の車線逸脱警報(LDWAS)、車線変更時の衝突防止(LCP)システムが追加された。LKAはフロントガラスの車載カメラからの情報をもとに、車線の中央を維持するようステアリングを調整する。LDWASはトラックが意図せず車線から離れようとする際にEASが作動し、元の車線にゆっくりと戻す働きをする。LCPは死角監視機能を拡張したもので、危険な車線変更時に警告を発するとともに、車両を元の車線に戻そうとする。