英JLRがエンジニア育成で学位取得制度を開始、最大300人を雇用

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は11月24日、エンジニア育成の学位取得プログラムを発表した。将来のエンジニアおよびソフトウエア開発者の育成に向け、来年9月に見習生を最大300人採用する。

同プログラムは同国のウォーリック大学と提携して実施する。見習生はJLRで被雇用者として採用され、大学で学士号や修士号の取得を目指す。授業料は会社が負担する。JLRではキャリアプログラムに組み込まれ、ベテランのエンジニアから実地指導も受ける。

JLRは新型コロナ禍における同プログラムの意義について、将来の人材確保に向けた長期的な戦略と説明する。自動運転車やコネクテッドカー、電気自動車(EV)に代表される将来のモビリティ開発に必要なエンジニアリング能力を向上させるのが目的。同社で人材開発を担当するキャリー・バーバー氏は「時代の急速な進化に自動車メーカーが対応するためには、才能のある若手の育成がきわめて重要」と述べた。

JLRによると、同社は英自動車産業界で最大の見習生受入れ企業。2018年にデジタルおよびテクノロジーソリューション分野で同様な制度を成功裏に導入した経緯がある。

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