UBS、オーストリアの富裕層向け資産運用事業を売却

スイス金融大手のUBSは16日、オーストリアの富裕層向け資産運用事業をリヒテンシュタインのプライベートバンク、LGTに売却すると発表した。売却額は明らかにしていない。

UBSはオーストリアでウイーン、ザルツブルグに拠点を置き、富裕層向け資産運用事業を展開してきた。ただ、運用資産残高が50億ユーロ以下と小規模で、シェアも小さいことから売却し、欧州の他の国やアジアなど成長が見込める市場に経営資源を集中させる。

LGTはオーストリアと中東欧諸国で富裕層向け資産運用事業を手がけている。UBSの事業買収により、オーストリアでの運用資産残高は約120億ユーロに拡大し、超富裕層を対象に限れば国内有数の資産運用会社となる。

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