ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した11月の製造業新規受注指数(2015年=100、暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.3%増の106.6となり、18年12月以来およそ2年ぶりの高水準を記録した。同指数の改善は7カ月連続。11月初旬に再導入されたロックダウンの影響は差し当たり出ていない。大型受注を除いたベースでも新規受注は1.6%増加した。
ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が6.1%伸びて全体をけん引。国内とユーロ圏外もそれぞれ1.6%、0.9%拡大した。
部門別では中間財が4.9%、投資財が1.1%、消費財が0.5%増えた。中間財の増加は7カ月連続。業種別では「その他の車両」、電算・光学機器、化学が特に大きく伸びた。機械と自動車はやや落ち込んだ。
11月の新規受注は新型コロナウイルス感染症の影響がまったくなかった昨年10-12月期(第4四半期)の平均を6%以上、上回った。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、10-11月は前の期の8-9月を実質4.9%上回った。ユーロ圏外が7.5%、国内が5.2%増加。ユーロ圏も0.3%増えた。
統計局によると、11月の製造業売上高(暫定値)は前月比で実質1.1%増加した。コロナ禍が本格化する直前の2月に比べると3.6%低い。