FCAとPSA、株主総会で合弁承認

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏グループPSAは4日、同日開いたそれぞれの株主総会で、両社の合併が承認されたと発表した。12月には欧州委員会が条件付きで両社の経営統合を認めている。PSAによると、両社の経営統合は2021年1月16日に完了する見通し。

経営統合後の新グループの社名は「ステランティス(STELLANTIS)」で、傘下のグループ・ブランドは合わせて14ブランドとなる。

両社は2019年12月、経営統合することで正式合意した。出資比率はそれぞれ50%の対等合併とする。両社を合わせた販売台数は870万台となり、フォルクスワーゲン、ルノー・日産、トヨタに次いで世界4位の自動車メーカーとなる。

ステランティスの普通株は、2021年1月18日にパリのユーロネクストとミラノ証券取引所(MTA)で、2021年1月19日にはニューヨーク証券取引所で取引が開始される予定。

なお、欧州委員会は、両社が経営統合により欧州の小型商用車市場を寡占する懸念を示していた。両社はこれを受け、PSAとトヨタ自動車の小型商用車分野での協力強化などを提案したため、欧州委は12月に条件付きで両社の経営統合を認めた。

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