EU、モデルナのワクチンも承認

欧州委員会は6日、米バイオ医薬品企業モデルナが開発した新型コロナウイルス用ワクチンのEUでの使用を承認したと発表した。EUでのコロナワクチン承認は、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンに次ぐ2例目。近く接種が開始される見込みだ。

EUの欧州医薬品庁(EMA)は6日、モデルナのワクチンの承認を勧告。これを受けて欧州委が正式承認した。

モデルナのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)を利用したもので、同社は11月に最終段階の臨床試験(治験)で94.5%の有効性を確認したと発表。同社は同月30日、EMAに承認を申請していた。

EMAは感染症の世界的流行などの緊急時に際して必要なワクチンや治療薬の承認手続きを迅速化する制度を適用し、試験データを順次審査する「逐次審査」で、条件付きで承認した。モデルナは定期的に、安全性や効果に関するデータを提出する必要がある。接種対象は18歳以上の人。

モデルナのワクチンはEUに先立って米国、カナダ、イスラエルで承認済み。EUは11月、最大1億6,000万回分を調達する契約を結んでいた。21年9月末までに契約分が供給される見込みだ。EUが確保する承認済みワクチンは、ファイザー連合と合わせて4億6,000回分に上る。どちらのワクチンも2回の接種が必要だ。

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