セメントなど建設資材で世界的大手のラファージュホルシム(スイス)は7日、ブリヂストンの米建材子会社ファイアストン・ビルディング・プロダクツ(FSBP)を買収することで合意したと発表した。買収額は34億ドル。
FSBPはブリヂストンの米国法人の子会社。屋根材が主要事業で、とくに太陽光発電パネルを設置しやすい平屋根で強みを持つ。2020年の売上高は18億ドルで、うち9割を米国で稼ぎ出した。
ラファージュホルシムは太陽光発電の普及拡大に伴う平屋根の需要増大などを見込み、今回の買収を決めた。
ブリヂストンのFSBP売却は、中長期の事業再編計画の一環。今後は中核のタイヤ・ゴム事業、タイヤ管理などソリューション事業に経営資源を集中させる方針だ。