スペイン中堅銀行のリベルバンクとユニカハ(ユニ貯蓄銀行)は12月30日、合併で合意したと発表した。事実上はユニカハによるリベルバンク買収となる。誕生する新銀行は資産額ベースで国内5位の銀行に浮上する。
ユニカハは株式交換方式でリベルバンクの全株式を取得する。資産額が約1,100億ユーロに上る新銀行の持ち株比率はユニカハの株主が59.5%、リベルバンクの株主が40.5%。会長にはユニカハのアズアガ会長、最高経営責任者(CEO)にはリベルバンクのメネンデスCEOが就任する。年内の合併を予定している。
スペインでは金融危機に直面した2008年から銀行の統合が進んでおり、大手銀行のカイシャバンクとバンキアが20年9月18日、経営統合で合意した。リベルバンクとユニカハの合併により、スペインの銀行は危機前の55行から10行に減る。