スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが4日発表した2020年下半期(7-12月)の世界販売は前年同期比7.4%増の39万1,751台となり、20.8%の減少を記録した上半期からV字回復を果たした。米国と中国で15%超の成長を記録し全体をけん引した。20年通期では新型コロナ流行の影響が尾を引き、前年比6.2%減の66万1,713台にとどまった。
下期の販売台数を地域別にみると、主力の欧州が前年同期比0.8%減の16万5,512台に後退したものの、中国市場は15.6%増の10万876台に拡大。米国も15.1%増の6万6,874台に大きく伸びた。その他の地域(5万8,489台)も11.5%増と好調だった。
通年の販売台数を地域別にみると、中国(前年比7.5%増、16万6,617台)と米国(1.8%増、11万129台)が拡大した一方、欧州(15.5%減、28万7,902台)、その他の地域(4.5%減、9万7,065台)は上期の落ち込みが響き振るわなかった。
モデル別では、「XC60」の19万1,696台を筆頭に、「XC40」(18万5,406台)、「XC90」(9万2,458台)のSUV販売が好調に推移した。 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売は2020年に前年比で2倍以上に拡大。欧州販売の29%を占めた。