仏ルノーの20年国内販売23%減。シェアは26%に拡大

仏自動車大手のルノーが4日発表した2020年通期のフランス国内におけるグループ販売台数(乗用車+小型商用車)は53万5,591台となり、前年から23.3%減少したものの、市場シェアは0.2ポイント増の26.1%に拡大した。内訳は乗用車(PC)が24.9%減の41万2,544台(シェア25%)、小型商用車(LCV)は17.6%減の12万3,047台(同30.6%)だった。

グループ全体の世界販売は前年比23.8%減の205万2,501台で、乗用車が25.5%、小型商用車は16.1%それぞれ減少した。

仏国内の販売台数をブランド別にみると、ルノーが前年比21.4%減の43万6,467台に後退したものの、シェアは0.7ポイント増の21.3%に拡大した。「クリオ」、「キャプチャー」、「トゥインゴ」、「ゾエ」の各モデルが好調だった。ダチアは9万8,376台(30%減、シェア4.8%)となり、小型車「サンデロ」の5万3,417台が最も多かった。バイオ燃料と液化石油ガス(LPG)仕様のエンジン「ECO-G」を搭載したモデルの販売台数は1万3,974台となり、仏国内におけるLPG車販売の83.6%を占めた。スポーツカー「A110」を展開するアルピーヌは76.5%減の744台と振るわなかった。

電気駆動車は136%増の5万9,726台に拡大し、国内の電動車市場の16.3%を占めた。EV「ゾエ」が3万9,008台(95.4%増)と好調。電動LCVでは、EV「カングーZ.E.」と「マスターZ.E.」で当該市場の60%以上のシェアを占めた。

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