独オペルの電動パネルバン「コンボe」、今年秋の発売

仏自動車大手PSAの独子会社オペルは10日、パネルバン「コンボ」の電動(EV)モデル「コンボe」の詳細を発表した。5人乗りで、クラス最高レベルの最大4.4立方メートルの荷室容量と、800キログラムの積載量を確保している。発売は今年秋の予定。ゼロエミッション車のみ走行可能な環境区域が設定されている都市部での用途を想定する。

大きさの異なる2タイプを設定する。全長4.4メートル(ホイールベース2,785ミリメートル)のタイプは荷室容量が3.3~3.8立方メートル、全長4.75メートル(ホイールベース2,975ミリメートル)のロングタイプは同4.4平方メートルとなる。どちらも最大積載量は800キログラムで、750キログラムの牽引能力を持つ。

パワートレインに最高出力100kWの電気モーターを搭載し、最大トルクは260Nmとなる。最高時速は130km(電子制御リミッターによる)。床下に配置したリチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、216のセルと18個のバッテリーモジュールで構成されている。航続距離(WLTPモード)は最大275キロメートル。出力100kWの直流(DC)充電装置を利用した場合、容量の80%まで30分で充電できる。

車体後部と助手席側の2台のサラウンドビューカメラによる死角防止機能のほか、緊急自動ブレーキシステム、歩行者検知機能付き警告システムなどを搭載する。PSAの「フリー2ムーブ」アプリを使って欧州の22万カ所で充電できる。

同社は今年中にLCV(小型商用車)ラインナップのすべてにEVモデルを加える計画。すでに「ヴィヴァロ」の電動モデルを発売しているほか、年内に「モヴァノ」のEVモデルを投入する予定。

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