英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは1月25日、電気自動車(EV)用充電施設を運営する独新興企業ユビトリシティを買収すると発表した。脱石油依存の戦略に沿ったもので、買収によって英国で最大のEV充電施設運営事業者となる。
シェルはユビトリシティの全株式を取得する。買収額は公表していない。年内の買収手続き完了を見込む。
ユビトリシティは街灯など道路沿いの既存のインフラから電力供給を受けるEV用充電施設を設置し、駐車場を持たない人も簡単にEVに充電できるサービスを提供することで知られる企業。英国、ドイツ、フランスなど欧州で事業を展開している。最大の市場が英国で、2,700カ所以上に充電施設を置く。シェアは13%で、同分野で国内最大の事業者だ。
シェルは国内430カ所の給油所で約1,000基の充電スタンドを運営している。ユビトリシティ買収によって同事業で国内最大手に浮上する。