ダグラス―欧州店舗の20%を閉鎖―

化粧品小売大手の独ダグラスは1月28日の決算発表で、店舗の大幅削減方針を打ち出した。実店舗からネット通販への販売チャンネルのシフトが新型コロナウイルス感染症の流行で加速したことを受けた措置。この傾向は今後も続くと予想されることから、欧州店舗(2,400カ所)の20%に当たる約500カ所を2022年秋までに閉鎖する。

主に南欧の店舗を整理する。ドイツ本国では430カ所強のうち約60カ所を閉鎖。従業員5,200人強のうちおよそ600人を転職用の受け皿会社に移管する。

2020年9月通期決算の売上高は32億ユーロとなり、前期を6.4%下回った。新型コロナの流行とロックダウン(都市封鎖)の影響で実店舗の売上高が15.8%減の24億ユーロへと縮小したことが響いた。ネット通販の売上高は40.6%増の8億2,200万ユーロへと急拡大。同社売上に占める割合は前期の16.9%から25.4%へと8.5ポイント拡大した。

営業利益(EBITDA、調整済み)は16.7%減の2億9,200万ユーロだった。

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