現代自、アーバン・エア・ポートと戦略提携

韓国の現代自動車は1月28日、同社のアーバン・エア・モビリティ(UAM)部門がパーソナル・エア・ビークル(PAV:個人用の飛行体)による移動コンセプトの実現に向け、垂直離着陸用ポート「エア・ワン」を開発する英国のアーバン・エア・ポートと戦略提携すると発表した。

現代自は、2020年の米家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、都市部の移動についての将来ビジョンを発表し、新しい事業部門としてアーバン・エア・モビリティ(UAM)を発足した。UAMは、垂直に離着陸できる機体eVTOL(電動垂直離着陸機)による移動コンセプトを支援している。都市部における空中移動が可能になれば、旅客輸送や貨物輸送の道路交通量が削減され、通勤などにおける生活の質が向上する。

アーバン・エア・ポートは、eVTOLの充電インフラなども兼ね備えた垂直離着陸用ポート「エア・ワン」を開発している。空飛ぶタクシーやドローンによる貨物輸送などの離着陸用ポートとして利用できるようにする計画で、年内に英国のコベントリーにプロジェクトポートを開設する計画。また、今後5年間で垂直離着陸用ポートを世界に200カ所以上、整備する目標を掲げている。

「エア・ワン」は、モジュール構造で組み立て・解体が容易な利点もある。このため、都市部の交通ハブとしてだけでなく、災害時の救援物資や救援部隊の輸送に使用することもできる。

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