英JLR、軽量複合材製のEVプラットフォーム開発を目指す

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は1月26日、軽量複合材料を使った電気自動車(EV)用プラットフォームの開発プロジェクト「Tucana」を開始すると発表した。炭素繊維やガラス繊維を活用することで剛性を高めつつ車体を軽量化し、航続距離の延長や性能向上につなげる。プロジェクト期間は4年。同社の主導でコンソーシアムを結成し、2022年までに新プラットフォームを採用した試作車両の開発を目指す。

JLRによると、従来の鋼材やアルミ材料を軽量複合材に置き換えることで車体剛性が30%向上するほか、重量は35キログラムほど軽くなる。これにより搭載するバッテリー容量を拡大できるようになり、航続距離の延長とゼロエミッション性能の向上を実現できる。同プロジェクトでは2023年から32年にかけて、当該プラットフォームの実用化を通じて二酸化炭素(CO2)排出量を450万トン削減する目標を掲げている。

コンソーシアムには、東レ・インターナショナルUKやウォーリック・マニュファクチュアリング・グループ(WMG)などが参加する。

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