スロバキア、新型コロナワクチン国産化でメーカーと交渉

スロバキアが新型コロナワクチンの国産化に向けて複数の製薬会社と交渉している。クライチ保健相が2日、現地通信社SITAに明らかにしたもので、世界的に認可済みのワクチンを製造する米ファイザー・独ビオンテック連合、米モデルナとそれぞれ可能性を検討している。同相は交渉内容の言及は控えたが、政府が国内生産に大きな関心があることを認めた。

スロバキアでは国内製薬会社アクソン・ニューロサイエンスと国立科学アカデミーが国産ワクチン開発に取り組み進捗が見られるが、資金繰りで行き詰っている。国としては国際製薬大手と競合するより提携したほうが賢明との見方が強まっているようだ。

首都ブラチスラバ近郊のマラツキーには、数年前に建設されたインフルエンザワクチン向け製造施設があるが、政府と投資家の見解相違により稼働に至っていない。ワクチン製造を感染性疾病対策として長期的に取り組む必要性が認識され、新型コロナをきっかけに同施設の稼働が検討されるのではないかと専門家は見ている。

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