製造業の就労人口が10年ぶりに減少

ドイツ連邦統計局が16日発表した製造業の2020年の就労人口(捕捉対象は雇用規模50人以上の企業、暫定値)は550万人強となり、前年を2.2%下回った。減少は10年ぶり。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が響いた格好だ。延べ労働時間は6.9%減の79億時間弱、報酬総額は5.1%減の2,880億ユーロだった。

12月の同就労人口は548万9,000人で、前年同月を2.7%割り込んだ。主要業界で増加したのは化学(1.6%増)と食品・飼料(0.1%増)のみ。金属製造・加工は5.8%、機械は4.5%、ゴム・樹脂製品は4.4%、金属製品は3.6%、電気設備は3.5%、自動車・自動車部品は3.2%、電算機器/電子・光学製品は1.1%の幅で落ち込んだ。

同月の延べ就労時間は0.5%増加した。化学(3.7%増)、電算機器/電子・光学製品(0.8%増)、ゴム・樹脂製品(0.6%増)、自動車・自動車部品(0.2%増)で前年同月を上回った。報酬総額は0.6%減の240億600万ユーロだった。

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