農薬などの規制強化法案を政府が了承

ドイツ政府は10日の閣議で自然保護法改正案などを了承した。生態系の維持に必要不可欠な昆虫の数が減り、種の多様性も失われつつある現状を改めることが狙い。農薬規制を強化するとともに、住宅地の光害にも歯止めをかける。発がん性が疑われる除草剤「グリホサート」ついては2024年以降の使用を全面禁止する意向だ。

自然保護地区や国立公園で除草剤と一部の殺虫剤を原則的に使用禁止とする。また、河川などの水域から10メートル以内の場所での農薬散布を原則禁止とする。

グリホサートは欧州連合(EU)の使用認可期限が23年末で切れる。ドイツ政府はこれを踏まえ、24年以降の使用を全面禁止する意向だ。すでに庭などでの使用は禁止され、農地への散布も制限されている。

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