仏自動車大手PSAの独子会社オペルは10日、小型バン「コンボライフ」の電動(EV)モデル「コンボeライフ」の詳細を発表した。5人乗りまたは7人乗りで、クラス最大レベルの荷室容量を確保している。発売は今年秋の予定。環境意識が高く、都市に暮らす若い家族層の使用を想定する。 大きさの異なる2タイプを設定する。全長4.4メートルのタイプは荷室容量が最大2,126リットル、全長4.75メートルのロングタイプは同2,693リットルとなる。どちらのタイプも5シートと7シートの設定があり、チャイルドシートを3つ並べて取り付けられる。また、750キログラムの牽引能力を持つ。
パワートレインに最高出力100kWの電気モーターを搭載し、最大トルクは260Nmとなる。最高時速は130km(電子制御リミッターによる)、0~100km/hの加速性能は11.2秒。床下に配置したリチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、216個のセルで構成するバッテリーモジュール18台を搭載する。航続距離(WLTPモード)は最大280キロメートル。出力100kWの直流(DC)充電装置を利用した場合、容量の80%まで30分で充電できる。後方確認用のパノラマ・リアビューカメラのほか、眠気監視、緊急自動ブレーキ、歩行者検知機能付き警告などの安全支援システムを搭載する。PSAの「フリー2ムーブ」アプリを使って欧州の22万カ所で充電できる。同社は2024年までに乗用車とLCV(小型商用車)ラインナップのすべてに電気駆動モデルを設定する予定。