シュコダ自、AI画像分析システムを試験導入

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は22日、人工知能(AI)を用いた画像分析技術の実用化に向けた取り組みを開始したと発表した。まずは駐車場の空きスペース認識でテストし、将来的には物流・生産業務に活用する計画だ。

第1段階ではパイロットプロジェクトとして、カメラ画像を基に工場敷地内の駐車場のどこに空きスペースがあるかをAIシステムが正確に認識できるかを試験する。

次の段階では、ムラダー・ボレスラフ本社工場に乗り入れるトラックの誘導に応用する。同工場を訪れるトラックは1日あたり約2,200台に上り、停車スペースが空くごとに敷地内へ進入する。この過程をAIで自動化することで、ゲート前の待ち時間が減らせると見込まれている。

最も重要なAI導入の目的は、製造設備の予知メンテナンスへの活用だ。まだ操業が可能な段階で機械の異常を察知できるため、計画的に保守作業を実施でき、コストの大幅削減が可能となる。

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